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ポータブル電源の基礎知識

ポータブル電源は、災害時にも持ち運びして電力を供給できますが、耐用年数や安全性の確保が懸念点となるケースがあります。ポータブル電源について様々な知識を持っておけば、使用シーンに合わせたポータブル電源選びができるでしょう。このサイトでは家庭用~業務用のポータブル電源を紹介しています。

ポータブル電源とは

ポータブル電源とは蓄電池が内蔵されているバッテリーのことでコンセントが使えるAC出力が搭載されているのが特徴です。AC出力だけでなく、アクセサリーソケットやDC出力に対応している商品も多く販売されています。屋外でも使えるバッテリーには、4種あります。

■サブバッテリー

サブバッテリーは車内で電化製品を利用するためのバッテリーです。通常、車内で電化製品を使うと電力まで消費してしまい「バッテリー上がり」となります。そのため、電子レンジやエアコンなどを車内で利用するためにサブバッテリーを搭載します。

■発電機

発電機はガソリンやガスなどの燃料を使って電力を供給します。動作音が大きく屋外で使用するのに適していますが、寒冷地に強く長時間の稼働にも対応しているという特徴があります。メンテナンスに知識や工具が必要です。

■モバイルバッテリー

軽量で持ち運びに適したモバイルバッテリーは、タブレットやノートパソコンの充電に適しています。インバーターが搭載されていないので、電化製品を使うことはできません。必要な容量にあわせて、適したサイズを選択できます。

■ポータブル電源

ポータブル電源はバッテリーが搭載されているだけでなくインバーターがあるためAC出力に対応しています。屋内で利用することもできますし、必要に合わせてコンパクトなものから大容量のものまで選択可能です。

ポータブル電源の耐用年数

ポータブル電源の法定耐用年数は、国税庁の一覧表によると6年となっています。(※1)しかしこれはあくまでも税法上の耐用年数で、実際のバッテリーの寿命とは異なるのが注意点です。

ポータブル電源で使用される蓄電池は、期間というよりも「充電サイクル数」によって寿命が変化します。充電サイクル数が多いと言われているリチウムイオン電池は、500回から4000回が寿命と表記されているものが多くあります。

これらを考慮して通常使用の範囲では、約6年から10年と言えるでしょう。しかし使用シーンや利用方法によっても「寿命」は変わってきます。

(※1)参照元:国税庁「耐用年数の適用等に関する取扱通達の付表」蓄電池電源設備

ポータブル電源の耐用年数は?

ポータブル電源の安全性

ポータブル電源はバッテリーに電力を蓄えて、災害時やアウトドアなど電力が必要となるシーンで電化製品を利用できる便利な道具です。バッテリーの中に電力を蓄えているため、安全性が確保できているポータブル電源を選ぶ必要があるでしょう。

国内では、電気用品の安全性を確保するために「電気用品安全法」が定められており、規制対象となったものは、検査に合格してPSEマークを表示した製品のみが販売できます。

またポータブル電源のバッテリーに保護機能を搭載したものも販売されており、自動制御することで熱暴走などを防止します。

ポータブル電源の安全性を確認するには?

ポータブル電源が発火する可能性は?

ポータブル電源には検査に合格したマークが表示されていたり、独自の保護機能が搭載されているものがあります。一方で、ポータブル電源の中には適切な安全対策が施されず、充電時などに熱暴走して発火する事例が報告されているのも事実です。

特にポータブル電源が発火した事例では、適切な方法で使用・充電されていなかったり、充電時に異常が発生しているケースがあります。正しい利用方法や適切な環境で使用するように心がけることで、安全に利用できます。ポータブル電源が発火した例から、どのようなリスクを軽減できるのかご紹介しましょう。

ポータブル電源の事故や発火した事例をチェックする

ポータブル電源の廃棄・処分はどうする?

ポータブル電源は、コンセントがない環境でも電化製品を利用できるので非常に便利です。しかし大型のバッテリーを搭載しているため、廃棄したり処分したりしたい場合にどうするか悩むこともあります。

適切に処分しないと、思わぬ事故に発展する可能性もあるため、処分方法について正しい知識を持っておくことが大切です。また処分方法を知っているなら、安心してポータブル電源を購入できるでしょう。

この記事では、ポータブル電源を処分する4つの方法を紹介しています。また電池の方法によっても処分方法が変わる可能性があることや、廃棄するときに注意しておきたいポイントをおさえましょう。

ポータブル電源の廃棄・処分はどうする?

ポータブル電源はレンタルできる?

ポータブル電源を利用したいが、長期間、或いは頻繁に使用する予定はない。そんなときはレンタルを検討することもあるでしょう。ポータブル電源のレンタルについて、どのくらいの期間を目安にレンタルできるのか、料金は大体どのくらいなのか調査しました。

レンタルする際のポータブル電源の主な用途は、キャンプやアウトドアだけではなく、屋外でのイベントを開催したり、電源がない現場での工事など。レンタルの良いところは、使い終わったら返せるので、家での保管スペースを心配しなくて済むこと。自分が利用したい日数だけレンタルできるので便利です。店舗によっては、一定期間レンタルするとお得になるプランが用意されている場合もあります。

ポータブル電源はレンタルできる?

ポータブル電源は中古で買える?

ポータブル電源の購入費用を抑えるために、まず頭に浮かぶのは中古の購入でしょう。中古品は購入費用を抑えられますが、バッテリーが内蔵されているポータブル電源の場合には注意が必要です。ポータブル電源のバッテリー容量は大きく、多くのエネルギーを蓄えているため、事故になったときの影響が大きくなります。

中古のポータブル電源は、前の使用者がどのような環境で利用していたか把握できない・保証の有無が確認しづらい・リコールとなった製品化もしれない、といったデメリットが挙げられます。

この記事では、ポータブル電源の中古を購入する前にチェックしておきたいポイントを紹介しています。

ポータブル電源は中古で買える?

ポータブル電源の単位:Wh

ポータブル電源のスペックを表すのには、複数の単位が用いられます。「Wh」や「mAh」、さらには、「W」、「A」、「V」などです。これらはバッテリーの容量や性能、どんな電化製品を利用できるのかを判断する材料となります。

特にポータブル電源の容量を表す「Wh」や「mAh」は、使用するシーンや想定している電化製品の使用の可否に影響するため、重要な単位です。その他にも一般的な電化製品の場合には、消費電力量を表す「W」や電流の「A」、電圧を表す「V」などもチェックしておくべき単位となります。

ポータブル電源の性能を表すのに使用されている単位の意味や考え方をチェックしましょう。

ポータブル電源の単位を知る

ポータブル電源の用語:AC・DC・インバーターとは?

ポータブル電源の性能を見ているとAC・DC・インバーターという言葉をよく目にするでしょう。これらはポータブル電源にどのような出力方法が備わっているのか、また充電方法を見極めるのに大切な単語です。

これらのスペックを各品すると、家庭用のコンセントを使用する家電製品が利用できるのか、それともUSB電源のように直流電源のみを利用するのか判断できます。使用するシーンに合わせてポータブル電源の比較ができる言葉なので、意味を正しく理解しておきましょう。ここではAC・DC・インバーターの各意味をご紹介します。

AC・DC・インバーターとは?

ポータブル電源の用語:BMS・MCUとは?

ポータブル電源には、BMS・MCUというバッテリー保護システムが搭載されているものがあります。バッテリーを正しく管理するために、これらのシステムによってコントロールしているのです。

バッテリーの過充電や過放電を防止したり、セル電圧の均等化を行ったりしてバッテリーがよい状態で利用できるようにしています。

ポータブル電源はかなりのエネルギーを内蔵しているので、バッテリーが故障しないためにこれらのシステムは重要な意味を持ちます。この記事では、BMS・MCUどのような意味を持っているのか詳しく解説しています。

BMS・MCUとは?

業務用蓄電池とは?

ここでは、オフィスビルや商業施設などで、バックアップ電源や停電対策に使用される大型の蓄電池として、業務用蓄電池(産業用蓄電池・蓄電システム)を紹介。持ち運び可能、あるいは据え置くタイプの業務用ポータブル電源とは、容量や設置工事の手間などが異なります。

業務用蓄電池(産業用蓄電池・蓄電システム)では、大容量の蓄電池として耐久性が期待できるNAS電池を採用しているものが多く、設置スペースも必要です。業務用ポータブル電源と比較し、規模にあった電源を探す際の参考にしてください。

業務用蓄電池とは?

トップページでは、
3つの活用シーンに合わせて、
オススメの業務用ポータブル電源を
紹介しています。

【活用シーン別】
おすすめの業務用ポータブル電源
3選はこちら

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの