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ポータブル電源の用語:AC・DC・インバーターとは?

 AC電源は交流電源を表す言葉

AC電源は簡単に言うならば、交流電源を意味する言葉です。ACとは「Alternating Current」の略の言葉で、電流の向きが周期的に変化するのが交流です。

1秒間に変わる回数を周波数と呼び、東側では50hz、西側では60hzの電気が送られています。家庭用のコンセントでは、電気の送電ロスが少ない交流電源が使われています。

一方で、家電製品ではDC電源が採用されています。しかし内部に交流電源を直流電源に変換する装置が内蔵されているため、交流電源のコンセントに挿して利用できます。

ノートパソコンなどはアダプターを利用するので交流電源から直流電源に変換しています。ポータブル電源にはAC出力に対応しているものや、直流電源のみに対応しているものがあるため確認が必要です。

DC電源とは直流電源を表す言葉

DC電源とは、直流電源を意味している言葉です。直流電源を利用しているものには、乾電池やポータブルバッテリーなどがあります。

家庭で利用している家電製品も、直流電源を利用しているものが多くなっています。既述したように家庭用のコンセントには交流電源が流れていますが、家電製品の内部で直流電源に変換しているからです。

家電製品などで直流電源を利用している理由として、無効電力の問題がないという点があります。

交流電源の場合には、理論上の電力と実際のデータに差が発生し無駄になる「無効電力」が発生してしまいます。しかし直流電源であれば、無効電力が発生しないので消費電力を把握しやすく、効率的に電気を利用できるのがメリットです。

インバーターは直流電源を交流電源にする

ポータブル電源を利用するときに必要なのが、インバーターという装置です。インバーターとは直流電源から交流電源に変換する装置のことです。

ポータブル電源でも交流電源に対応していないものがあります。しかし交流電源に対応しているポータブル電源は、インバーターが内蔵されているので、交流電源を利用する家電製品が使用できるのです。

インバーターにもいくつかの種類がありますが、コンセントにも届いている正弦波という波形に対応しているものがよいでしょう。

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの