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農業

農業と業務用ポータブル電源はあまり関連がないように思う方がいるかもしれません。しかし地震や台風が頻発する日本において、安定した農業生産を目指すためには、非常用電源として業務用ポータブル電源の導入は注目すべきポイント。

ここでは、農業における業務用ポータブル電源の使われ方や、製品の選び方について解説していきます。

\注目/ 【安定稼働・大容量・超軽量】
業務用ポータブル電源はここから選ぼう

農業で非常用電源確保が必要な理由

農業の機械化が進むと同時に、停電した際の備えをしておく必要性も高まっています。屋外作業の多い農業ですが、非常用電源の導入を検討してみましょう。

発電機の未整備が被害の原因になっている

自然災害の影響として停電の発生は珍しくありません。機械化が進んでいる農家にとっては大きなダメージとなるでしょう。一般社団法人 全日本畜産経営者協会のレポートによれば、地震発生・気象災害双方の被害について、未然に防げなかった理由として「発電機の未整備」が上位3つ以内(※)に含まれています。

(※)参照元:【PDF】一般社団法人全日本畜産経営者協会 自然災害に強い畜産経営の実現調査事業 事業報告書(中間報告書)(https://www.alpa.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/09/natural_disasters.pdf)

発電機の設置は有効な防災対策

停電が発生すると、電気を動力とする環境制御装置が可動できなくなります。被害状況によっては復旧まで何日も要する場合があり、その間に作物や家畜への被害が広がってしまうことも。ダメージを少なくするために、発電機の設置は有効な方法です。

持ち運びできる非常用電源が重要

2019年の房総半島台風では、地域の農家同士で発電機を共同で使うといった協力がみられる中、自家発電機が重すぎて運べないというケース(※)もありました。電化している農作業に合わせて、持ち運びできる非常用電源は必須となっています。

(※)参照元:日本農業新聞(https://www.agrinews.co.jp/opinion/index/11381)

農業での使われ方を紹介

農業は、自然災害によって甚大な被害を受ける産業のひとつです。地震をはじめ、台風、大雨、洪水、土砂災害などは、その年の収穫に大きく影響を及ぼす可能性があります。

そういった直接的な被害への対策は難しいものがありますが、災害時に発生しがちな停電には備えることができます。 もし停電が起きてしまうと、ハウスの窓の開閉ができない、灌水ができない、ポンプが使えない、ハウスの温度管理ができない…など、さまざまな問題が発生します。

停電が起きても農業が継続できるように、業務用ポータブル電源を備えておくことは、今後さらに重要性を増していくことでしょう。

必要な機能・容量・出力は?

農業の非常用電源に必要なスペックは、その規模や用途によって大きく異なります。たとえば農業用ハウスの動作のためのポータブル電源を用意するなら、まずハウスの消費電力の合計を計算し、ある程度の日数もたせられるような出力・容量の電源を選ぶことが必要になります。

また作物の生産や保管に温度管理を行っている場合は、UPS機能が必要です。UPS機能とは、あらかじめ機器に接続しておくだけで、停電時に電力が遮断されてしまった場合に、一瞬で電力供給を再開してくれるというものです。

業務用ポータブル電源を選ぶ際に注目するべきポイント

農業においてポータブル電源を選ぶ場合には、用途に合った製品を選ぶことが何より大切です。まずは停電した場合に被害が出る箇所を想定し、必要な電力を計算しましょう。

また、農林水産省でも農業の強靱化のために、非常用電源の導入を推奨しています。地域によっては導入支援が得られることもあるので、ぜひ調べてみましょう。

業務用ポータブル電源の
選び方について解説!

農業の災害対策

農業の災害対策として重要なのは、備蓄や非常用電源を確保しておくことです。ここでは、農林水産省が出している予防減災情報の一部を紹介します。

飼料や飲水の備蓄

停電している間も飼養できる量の飼料や飲水を備蓄しておきます。タンクを設置したり、ポンプの準備をしたりできるでしょう。また、河川の氾濫、土砂崩れのリスクに備えて分散して保管するのがよいでしょう。

施設を補修しておく

施設の補修も災害に備える方法の一つです。事前に施設を点検して、損傷部分を補修しておけば浸水対策になります。さらに、排水設備もよく確認しておき、大雨による施設への浸水対策をしましょう。

飼料作物の対応準備

天候によっては飼料作物に影響が出ることがあります。管理や収穫作業、さらに調整法を変更して対応できるように準備を進めておきましょう。

非常用電源を用意する

停電時の備えとして、非常用電源を用意するのは非常に大切です。畜産を例にとれば、飼養管理や搾乳、生乳冷却など電源が必要な設備も少なくありません。停電時に必要な作業のためのバックアップとして非常用電源を確保しておきましょう。

発電機であれば日頃からメンテナンスしたり、燃料が確保されているかのチェックをしたりする必要があります。大型の発電機の場合、地域で連携するための移動手段も確認しておきましょう。

参照元:農林水産省 豪雨や台風等の風水害に備えるための予防減災情報 (https://www.maff.go.jp/j/saigai/taisaku_gaiyou/tikusan.html

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの