災害時には避難所として機能する学校。公共施設として、災害対策を十分に行い、生徒だけでなく地域の住民の安全を守れるように準備をしておかなければなりません。そんな学校の非常用電源として役立つ、業務用ポータブル電源について解説します。
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【安定稼働・大容量・超軽量】
業務用ポータブル電源はここから選ぼう
自然災害による大規模停電に備えて、安定した電力供給を行うことが課題となっています。政府は2019年度、2020年度に予算を投入して学校などの避難所となる施設に非常用発電機を設置する予定です。
このような背景には避難所の9割を占める学校で非常用電源を備えているのは約半数という現実があります。また非常用電源を備えていても稼働可能時間が72時間未満のものが約半数とされています。大分や鹿児島については2割に満たないことも現実の問題です。
災害用に非常用発電機を設置した施設でも、浸水が起きて役に立たなかったというケースもあります。発電機は平時に稼働させる必要がありますし、どこに置くのかという問題もあります。さらに稼働時間の確保など複数の点に配慮することが求められるのです。
学校での業務用ポータブル電源は、災害時に児童・生徒や教員、スタッフの安全を守るために必要です。暗い状況での照明や、夏・冬の空調、そして通信や情報収集の手段の確保に最低限の電力は必要になることでしょう。
しかし想定されるケースはそれだけではありません。学校は地域住民の避難所としての機能が期待される場所です。照明、空調などに電源が必要なほか、避難所生活では避難している住民のためのスマートフォン・携帯電話の充電などにも電源が必要です。
学校の規模、また避難所になるときに収容する人数にもよりますが、一般的に避難所として十分な機能をもつためには72時間、外部の電力供給がなくても運営ができるような電源を確保しておくべきとされています※。最低でも、在籍している生徒、教員の人数が、照明、空調、そして最低限のライフラインの確保を3日間継続するための電力を計算しておくことが大切です。正確に算出したい場合は、導入したい製品を問い合わせする段階で、メーカーに相談してみるのが確実です。
機能についてはシンプルなもので問題はありませんが、有事の際に活用するものなので安全性にこだわった製品を選ぶべきでしょう。
学校での業務用ポータブル電源の電力供給先としては、空調設備やスマートフォンの充電といった電化製品が想定されます。そのため正弦波で出力するものを選ぶとよいでしょう。一般的な電化製品はすべて問題なく使えるので、用途を選びません。また電源の安全性や耐用年数といった品質面もしっかりとチェックをしておき、災害時の備えとしてコストパフォーマンスに優れたものを選ぶこともポイントのひとつです。
業務用ポータブル電源であれば可搬性に優れているものも多く販売されています。そのため保管場所や使用場所を柔軟に選べるでしょう。もちろん室内に固定するタイプの業務用ポータブル電源もあるため、想定される使用シーンに合わせて選ぶ必要があります。
またポータブル電源は室内で使用できることも注目すべきポイントです。発電機は排気ガスが発生するため、室内での使用には適していません。その点、騒音も少なく排気ガスが発生しないポータブル電源であれば室内でも安全に使用できます。
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※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの