ここでは、業務用ポータブル電源の用途と容量の関係について解説しています。自分の用途に適した容量のものを選ぶために、電力容量の単位である「Wh(ワットアワー)」について、そして様々な家電の消費電力について学んでいきましょう。
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【安定稼働・大容量・超軽量】
業務用ポータブル電源はここから選ぼう
東日本大震災をはじめ、日本各地で大きな自然災害が起こるたび、非常用電源の必要性や注目度は高まるばかりです。有事の際でも運搬できるキャスター付きのものから、据え置き型や小型なものまで、業務用ポータブル電源の選択肢は年々増え、入手しやすくなりました。
さまざまな性能の製品が発売される中、製品を選ぶ際の一つの指針として重要なのはバッテリー容量です。 少ない容量の製品を選んでしまい、あっという間にバッテリー切れを起こしたり、大きすぎる容量のものを選んでしまい、価格面で無駄が生じることも珍しくはありません。 使用する用途に合わせて、適切な容量のものを選ぶことで、その性能を十分に享受することができるのです。
ポータブル電源の性能をチェックしていると、目にすることが多い「Wh」という単位。これは電力量を表す単位です。
Whは、ワットの「W」と時間を表す「h」が合わさったもの。つまり、1時間あたりにどれだけの電力を供給できるかということ。 たとえば、容量が1000Whのポータブル電源で500Wの電化製品を使用する場合、1000Wh=500(ワット)×2(時間)となり、約2時間使用できるということになります。
この考え方を理解すれば、使いたい家電の消費電力と、その使用時間を計算し、ポータブル電源に求める電力容量がわかるというわけです。以下に、主な電化製品の消費電力をまとめましたのでご参考ください。
製品 | 消費電力 |
---|---|
電子レンジ | 1000〜1450W |
トースター | 1000〜1400W |
ホットプレート | 1100〜1300W |
電気ケトル | 900〜1300W |
ドライヤー | 600〜1200W |
製品 | 消費電力 |
---|---|
掃除機 | 850〜1000W |
電気カーペット | 500〜800W |
こたつ | 300〜600W |
ハロゲンヒーター | 300〜1000W |
布団乾燥機 | 500〜700W |
製品 | 消費電力 |
---|---|
冷蔵庫 | 100〜300W |
テレビ | 100〜400W |
ミキサー | 100〜400W |
HDDレコーダー | 10〜30W |
ノートPC | 50〜100W |
加湿器 | 10〜40W |
空気清浄機 | 10〜70W |
様々な容量のポータブル電源が販売されていますが、どのような活用シーンが多いかによってバッテリー容量を選択することをおすすめします。活用シーン別のバッテリー容量をご紹介します。
手軽に持ち運んで利用するポータブル電源であれば300Wh程度のバッテリー容量がおすすめです。スマートフォンの充電や小型サーキュレーターのように電力が必要ない機器の利用が多いなら、バッテリー容量よりも軽量であることを重視するとよいでしょう。女性でも持ち運びしやすいので気軽に利用できます。もちろん容量が小さいとはいえスマートフォンの充電であれば20回以上充電可能です。
キャンプやアウトドアでの使用が多いのであれば500Whのポータブル電源がおすすめです。これほどのバッテリー容量なら電気ケトルや電気毛布を使用しても問題ない容量が確保できます。寒い時期にアウトドアに出かけるときには、快適に過ごせるかを意識したいものです。スマートフォンの充電だけでなく、小型の家電製品を利用した快適なアウトドアライフが楽しめるでしょう。
万が一の災害時に備える非常用電源としてポータブル電源を用意するなら、1000Wh以上のバッテリー容量を選びたいものです。災害時に停電が起きるなら復旧までに数日必要ですが、バッテリー容量が大きなポータブル電源であればスマートフォンの充電だけでなく、テレビや電気毛布も使えます。容量が大きなポータブル電源は重量が懸念されますが、カートのように移動させやすいものもあるので安心です。
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※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの