日本において自然災害が発生する可能性は非常に高く、特に2011年に発生した東日本大震災の経験から、企業が災害への対策を行う「企業防災」の重要性が高まっています。
施設の必要に合わせて従業員や顧客の安全を守り、事業を継続するために必要な対策をとるのです。これらの企業防災を行うことで、災害発生時にスムーズに安全確保したり、事業継続できたりします。
企業防災とは企業が非常時に備えて取り組むべき災害対策のことで、防災と事業継続の2つの面を持ち合わせています。
防災は従業員や顧客の安全性を守り、災害の被害を最小限に抑えるために必要な対策です。災害発生時の安全確保のための建物の耐震工事や防災訓練、さらに災害発生時のためのマニュアル作成などがあるでしょう。
事業継続は、「事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)」に基づく対策で、マニュアルの作成や業務のバックアップを行います。被害を最小限に抑えながら重要な業務を見定めていち早く再開するための対策です。
オフィス防災においては自然災害が発生した場合に、帰宅困難者になった従業員のために備蓄品を用意しておきます。リモートワークが一般的になった昨今においては視覚的に備蓄品の場所を分かりやすくしておくことが大切です。
また従業員に防災用品が設置されている場所や会社備蓄の量なども周知しておくとよいでしょう。企業防災を実施していることを伝え、どのような行動をとるのかマニュアル化しておきます。
工場における防災対策として、災害発生時に全ての従業員が迅速な対応がとれることが大切です。具体的には社内全体で防災マニュアルを共有しておくこと、また非常時用の防災用品や備蓄品を備えておくことができます。
さらに従業員が帰宅できるように帰宅支援セットなどを用意しておいてあり、工場周辺のマップを用意しておくとよいでしょう。災害時に安否確認をしたい場合でも携帯電話が混雑して繋がりにくくなるため、SNSを活用する方法も想定しておきます。
ホテルにおける災害対策として従業員が帰宅できるように、帰宅支援セットを用意すること、帰宅困難になった場合の残留者用備蓄品を用意しておくことが求められるでしょう。
消火訓練や避難誘導訓練など、実際に起こりうるシチュエーションを想定した訓練を定期的に実施します。ホテルには自社の従業員だけでなく、宿泊者や入居するテナント企業の社員への対応を想定することがポイントです。
商業施設における防災対策として重要なのは避難者への対応マニュアルです。商業施設は大規模な建築物となっており広いスペースがあるため避難先として利用される可能性もあります。
そのため避難者が来た際に、スムーズに対応できるようにマニュアルを作成しておく必要があるでしょう。また、停電対策として非常用電源の設置や定期的な避難訓練が必要です。人が多く集まる商業施設においては、従業員だけでなく避難拠点となった場合の対応を考慮します。
店舗においては、働いているスタッフが安全に帰宅できる場合に備えて帰宅支援セットを備えておく、また勤務中に帰宅困難になったときでも待機できる備蓄品を用意しておくとよいでしょう。
スタッフが安全に帰宅できるように、ヘルメットや非常食などをある程度備蓄しておきます。また、従業員や来店している方が帰宅困難になった場合に備えて、防災用品や食料、医薬品や日用品なども用意しておきます。
マンションにおける防災対策としては、災害時のマニュアルの作成、災害対策本部の設置や対応方法の想定が必要です。数多くの入居者がいるマンションでは、公的な備えとの対応や地域での助け合いなどがポイントとなります。
個々の住民が防災対策をすることも必要ですが、災害時にどう行動するのかのマニュアルの作成と周知の徹底が必要です。管理組合や管理会社を中心として防災対策を行います。
テレワーク(リモートワーク)という働き方が一般的になり、これまでの防災方法の見直しが必要となっています。出社して勤務しているときと異なり、どこで被災するのか把握できません。防災対策として、在宅での対応方法の考慮を啓発したり、備蓄品の購入を促進したりできるでしょう。
また、安否確認用ツールを複数用意しておくことも必要です。定期的にテレワークに対応した防災対策ができているか確認します。
BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源
IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)
長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源
EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)
日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源
BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)
※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの