ポータブル電源は中古で購入することも可能ですが、新品に比べると、安全面でのリスクが大きくなります。ここでは、ポータブル電源の中古品を購入する際の注意点をご紹介します。
リサイクルショップだけでなくフリマアプリやフリマサイト、ネットオークションなどが気軽に利用できるようになったため、中古品の売買が容易になりました。そのため、ポータブル電源を含め、中古の家電や電子機器を購入しやすくなっています。
新品でなく中古を考える主な理由は「コストを抑える」ことでしょう。しかし充電容量が大きなバッテリーを搭載しているポータブル電源にかんしては、中古品では製品がどれだけの期間・どの程度使われていたのか、使用状況を把握できないというリスクがあります。
家電製品であれば、提供する側・購入する側双方が、リスクについてある程度想像・対応できますが、バッテリーは事故の影響範囲が大きく、また傍目には劣化がわかりません。バッテリーの使用状況が危険度に大きく影響するポータブル電源について、中古はおすすめできません。
中古品を購入した後に起きた事故の例をいくつか紹介します。ポータブル電源を含めバッテリーについての事例を集めました。モバイルバッテリーより規模の大きなポータブル電源でいうと、危険度も上がります。
中古品のノートパソコンを購入してから、充電している途中で出火した。搭載されていたのが非純正品のバッテリーパックで、内部ショートしたために発火した。
ネットオークションで購入した充電式掃除機に取り付けられていたバッテリーが発火した。非純正品のバッテリーが装着されており、内部ショートした。
中古で購入したストーブを使用しているときに、出火した。電源コードが途中で別のコードと接続されており、接続部が発熱して発火する原因となった。
中古品として購入した洗濯機のコンデンサーがショートして発火した。リコール対象製品だったが、不具合部分の対策がされていないために、発火につながった。
中古品を購入する場合の注意点をご紹介しましょう。
まずは、以下のポイントをチェックしてから購入を検討します。
ポータブル電源の中古品を購入する場合には、特にこれらの点に注意する必要があるでしょう。充電容量が多いほど多くのエネルギーを蓄えているため、安全面に留意しなければなりません。
非純正品のバッテリーが搭載されていることは稀とはいえ、外部から確認しにくいため、改造されていないかよく見ておきます。また、製造から年数が経過しているポータブル電源は避けたほうが無難でしょう。
もちろん全ての中古品が危険というわけではありませんが、古い製品であるほど使用状況に注意を払う必要があります。程度は商品ごとに異なるため、一概に判断するのが難しいからです。実際に事故が起きてからの被害や金銭的な出費を考えると、ある程度の安全性が保障されている新品の購入がおすすめです。
BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源
IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)
長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源
EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)
日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源
BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)
※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの