適材適所の業務用ポータブル電源その選び方とは? » ポータブル電源の基礎知識 » ポータブル電源の用語:BMS・MCUとは?

ポータブル電源の用語:BMS・MCUとは?

ポータブル電源には、BMS・MCUが搭載と記載されていることもあります。安全性に関わるこれらの用語について解説します。/p>

BMSの意味や特徴

BMSとは、「Battery Management System」の略のことで、充電型の二次電池の安全制御を行うシステムを意味しています。バッテリーを正しく管理するためのシステムといえるでしょう。

ポータブル電源にも採用されているバッテリーは、電源がないところでも電化製品を利用できますが、エネルギー密度が高いため安全に取り扱いする必要があります。安全性を確保するために、BMSが重要となるのです。

MCUの意味

MCUとは「Micro Controller Unit」の略のことです。CPUやメモリ、さらに周辺機器をMCU自体に搭載して、電子機器の制御に用いられるものです。

ポータブル電源に搭載されているバッテリーの制御にも利用されており、高温になってしまったり、発火したりしないように制御してくれるシステムです。

BMS・MCUの役割やメリット

BMSに搭載されている機能や役割は、以下の通りです。

バッテリーは、過充電したり、過放電したりすると性能が低下するだけでなく、故障にもつながります。そのため、BMSなどの制御システムによって、バッテリーの温度が上がりすぎたり、放電しすぎたりしないようにコントロールします。

異常があると検知して、安全に使用できるように制御するシステムです。ポータブル電源に搭載されているバッテリーは発熱しすぎると発火する原因になるため、BMS・MCUが搭載されている製品であれば、ある程度安全性を重視・考慮して開発された製品だと判断することができます。コストよりも、安定したパフォーマンスを選ぶのであれば、これらの用語に注目して選んでみましょう。

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの