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イベント・撮影現場

イベントや撮影の現場では、業務用ポータブル電源が大きな力を発揮します。電源が確保できない屋外や電圧の不十分な環境でも、さまざまな機器の動作に電力を供給してくれるポータブル電源は非常に重宝されています。撮影機器を動作させるものからステージ上のPAの動作に使われる大型のものまで、用途や製品はさまざま。ここでは、イベントや撮影現場で使われているポータブル電源についてご紹介しています。

\注目/ 【安定稼働・大容量・超軽量】
業務用ポータブル電源はここから選ぼう

野外イベントでの電力供給方法

屋内からの配線

野外イベントで電力を供給する方法として一般的なのは、施設の屋内から配線を使うことです。延長コードである電工ドラムを用意して、電力を供給することが多いでしょう。屋外であれば屋外用の電工ドラムを使用する必要があります。

電工ドラムには、延長コードが巻き付いた形で保管されています。電力を供給するときには、コードを伸ばして使用しましょう。温度が上がり過ぎる危険性があるからです。屋外で安全に機器を使用するために、注意が必要です。

ガソリン式発電機

ガソリン式発電機はガソリンを燃料としてエンジンが駆動し電力を供給します。防音性の高い発電機もありますが、どうしてもエンジンが駆動する騒音は発生します。屋外イベントの妨げにならない位置に配置して、電力を供給する必要があるでしょう。

その他には燃料が切れないように注意する必要もあります。イベントで使用する時間の長さを計算してガソリンを用意するとよいでしょう。また発電機のタンクの容量や屋外イベントで使用する自在に必要な電力量に注意が必要です。

充電式小型電源

バッテリー式の小型電源で、蓄電したものから電力を供給します。発電機と比較すると作動音が小さくなり、排気ガスやガソリンの臭いが少ないというメリットがある方法です。屋外でも振動や匂いが気になる位置に設置するのであれば充電式小型電源が良いでしょう。

比較的電力量が少ないのであれば、取り扱いが簡単な充電式小型電源は適切です。同じ屋外のイベントであっても電力を供給するブースに合わせて電気の調達方法を選択するのがおすすめです。

電源車

大きなイベントでは照明や音響機器に電力を供給する必要があるため、必要な電力も多くなります。そのため大規模イベントでは電源車をレンタルする方法を検討できるでしょう。イベント向けの電源車はノイズの発生に配慮されているため、音響設備への影響が少ないです。

また電源車から発生する音もイベントに影響を与えることもありえます。そのため、野外イベントではイベント向けの電源車と適切に操作できるオペレーターが必要です。

バッテリー式の機材

屋外の音楽イベントではミキサーやアンプにバッテリーが内蔵されているタイプも選択できます。小さなイベントでは、内蔵バッテリーの駆動時間でも十分対応できる可能性があるからです。

バッテリー式の機材の中には充電式バッテリーと電池式があります。バッテリーは充電が必要ですが、安定して利用できます。一方の電池式は交換の度に費用がかかりますが、すぐに交換できるのがメリットです。使用するシーンやバッテリーの充電時間を考えて選択できるでしょう。

業務用ポータブル電源がおすすめな理由

発電機は排気ガスが出てしまう

発電機は排気ガスが発生しますし、エンジンが動く騒音もデメリットとなります。また定期的にメンテナンスしていないなら、必要なときに故障していることも考えられます。ガソリンを調達して安全に保管する必要もあるでしょう。

業務用ポータブル電源なら騒音もない

業務用ポータブル電源なら発電機にありがちな騒音や排気ガスはありません。静かに電力を供給したい所にぴったりの電源です。しかし業務用ポータブル電源は発電機ではないため、電気がなくなれば再充電が必要です。

イベント・撮影会社での使われ方を紹介

イベントや撮影の現場では、非常にさまざまな形でポータブル電源が使用されます。たとえば照明や音響機器には、高出力・大容量のポータブル電源が用いられます。業務用ポータブル電源は、その本体の大きさから、持ち運びしやすいよう、ハンドルとキャスターが付いたスーツケース型が主流。屋外や、電源供給が不可能な現場、移動・持ち運びの多い環境でそのポータビリティは非常に有用です。

小型のものはカメラやドローン用のバッテリー、あるいはスマートフォンやタブレット、PCの充電にも使われます。大自然の中での撮影などは、各機器のバッテリーを複数持ち歩くのは不便なことも。さまざまな機器の充電をまかなってくれるポータブル電源がひとつあれば安心、というケースもあります。

必要な機能・容量・出力は?

イベントや撮影現場に必要な機能や出力はさまざま。使用する用途に合わせた容量や出力のものを選ぶべきなのですが、ポイントなのは、やはりバッテリー容量の大きさです。イベント・撮影現場のどちらにしても、電力を供給したい機器の消費電力と、稼働させたい時間を計算すれば、必要なバッテリー容量は簡単に算出可能。イベントの途中でバッテリー切れを起こさないよう、予算と相談しながらできるだけ多くの容量を確保することが求められます。

業務用ポータブル電源を選ぶ際に注目するべきポイント

上述のように、事前に必要な電力を計算してから製品を選ぶ必要があります。またイベント現場などでスムーズな搬入を望む場合には、スーツケース型のポータブル電源をおすすめします。

イベントや撮影の現場で使われるカメラや音響機器などは精密機器であるため、電圧の変化がなめらかな正弦波で給電されるポータブル電源でないと、故障のリスクがあります。正弦波に対応しているかを念入りにチェックしましょう。

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの