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定格出力・出力波形

災害などの非常用電源からキャンプなどアウトドアで電化製品を使うときの電源など、用途がさまざまあるポータブル電源。 屋外で自由に電源が使えるようになり、かつ持ち運びがしやすくなったことで注目が増し、さまざまな製品も販売されるようになりました。 そんなポータブル電源ですが、導入する製品を選ぶ際には「定格出力」に注意が必要です。では定格出力とは一体何なのか、確認していきましょう。

\注目/ 【安定稼働・大容量・超軽量】
業務用ポータブル電源はここから選ぼう

定格出力とは?

定格出力とは、電源から安定して出力し続けることができる電力量のことを言います。瞬間的な電力や最大の電力ではなく、「安定して出力し続けられる」という点がポイント。

ポータブル電源に接続した電化製品の消費電力の合計が定格出力を超えてしまうと、その電化製品は動作することができません。 したがって、使用する電化製品の消費電力を大まかに把握し、その合計よりも大きい定格出力を持った製品を導入することが必要です。

出力波形の違いを解説

ポータブル電源には、電力量だけでなく、出力される電気の「波形」にいくつかの種類があります。 電化製品の種類によっては、波形が合わないと故障につながることも。出力波形の種類についてもここで確認しておきましょう。

正弦波

正弦波は、出力される電力の波形が滑らかに変化する波形となっています。 家庭用コンセントから出力される電力よりも波形がきれいで、電圧が滑らかに変化するため、電化製品へのダメージの心配はありません。 業務用ポータブル電源を導入する際には正弦波で出力できる製品を選んでおけば、まず間違いはないでしょう。

疑似正弦波

「修正正弦波」とも呼ばれることがあります。正弦波に似た波形になるように、波形が階段型に変化しているもので、波形をデジタル化したときの階段状の形に似ています。 正弦波に近づけるように設計されているため、矩形波よりは疑似正弦波の方が電化製品へのダメージはやや少ないと言えます。 とはいえ、電圧の変化がなめらかさに欠けるため、一時的に動作することはあっても、故障につながる可能性は否定できません。精密機器への使用は避けた方が良いでしょう。

矩形波

矩形波は、波が上端と下端を瞬間的に行ったり来たりする形です。 正弦波が滑らかな波を描くのに対し、矩形波はその名のとおり矩形が上下に並ぶ波形。それだけ電圧が急激に変化する可能性があるため、電化製品への負担が大きく、動作が不安定になるほか、故障のリスクを伴います。 シンプルな電化製品以外には使わない方がよいでしょう。

業務用ポータブル電源の
選び方について解説!

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの