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介護施設

災害に備えてBCP対策をすることはどの業種においても重要です。取引先からの信頼を得たり、継続して業務を行い続けたりするのに、訓練や備えは必要だからです。

特に介護施設においては、災害や感染症が発生した際でもサービスを継続的に提供できるように業務継続計画(BCP)の策定が義務付けられたために、早期の導入が求められています。

介護サービスは社会のインフラとして、介護事業者が災害などに備えておく責任があります。BCPが重要な理由や備えを考慮する際に大切なポイントをチェックしてください。

参照元:【PDF】令和3年度介護報酬改定における改定事項について(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000768899.pdf)

\注目/ 【安定稼働・大容量・超軽量】
業務用ポータブル電源はここから選ぼう

介護施設におけるBCPの重要性

介護施設においてBCPが重要な理由は、職員にとって、また建物・設備、さらにライフライン(電気・ガス・水道)が介護サービスに欠かせないからです。

地震や津波などの自然災害が発生すると、介護事業者は適切に対応して、継続的にサービスを提供する体制を整える必要があります。

介護施設では、停電が発生すると高齢者のリスクが大きくなります。人工呼吸器を使用しているなら、生命の危機に陥る可能性もありますし、夏の期間に停電でエアコンが使えなくなれば熱中症のリスクもあるでしょう。

また、エレベーターや冷蔵庫などが使えなくなるなど、被害は広範囲に及びます。通常の施設よりも、介護施設はサービスを提供し続けるための対策が重要なのです。

BCP策定のメリット

企業や入居者・従業員を守れる

BCP策定すると、緊急時にどのように行動するのかはっきりとしているため、職員が落ち着いて行動できるでしょう。職員の対応が入居者の命を左右する場面では、日頃の訓練や策定が大きな意味を持ちます。これらの対応や企業としての価値を高め、取引先からの信頼を集めることにもつながるでしょう。

安全配慮義務を果たしていることになる

介護事業者には、安全配慮義務があるため、安全にサービスを提供する義務を果たしていないと判断されると民事上の賠償義務が発生する可能性もあります。また責任を追及されてしまった場合、社会的な評価を損なうリスクもあるのです。

自治体による補助を受けられる

BCP策定を行い、必要な機器を導入する場合に、自治体から補助金があるケースも。都内においては、BCP対策を策定した中小企業に対して蓄電池などの対象物に対して助成金が設定されています。

非常時に電源の備えが必要になる部分を考える

非常時に電源が必要になる業務について、事前に考えておくとよいでしょう。例えば、介護サービスの中でも重要で継続が求められる業務があります。

食事や排せつ、さらに与薬や医療など、優先して行うべきことをピックアップしておきます。これらのどの業務に医療機器を使用しており、非常用電源が必要か把握しておくのです。

挙げれば全ての機器となりますが、非常時には全ての機器を可動させることはできないでしょう。どの部分で非常用電力を活用して医療機器を可動させるのか、事前に調査しておきます。

介護施設でのポータブル電源の使い方

災害対策として行えることには限りがありますが、ライフラインが停止して電源が喪失したときにどのように入居者にサービスを提供するかを考えます。

産業用蓄電池には大容量のタイプがありますが、施設全体をカバーする規模のものとなると、導入も大掛かりになります。必要な部屋や設備に絞っての非常用電源を検討しているなら、業務用ポータブル電源の導入もおすすめです。

照明や暖房、冷蔵庫の稼働など入居者を支えるのに必要な電化製品はポータブル電源の電力を使って可動できるでしょう。施設の規模や使用する医療機器や電化製品の大きさを考慮して、非常用電源となるポータブル電源を調べてみましょう。

必要な機能・容量・出力は?

介護施設に導入するポータブル電源の容量として目安となる時間は、72時間です。全ての機器を稼働させることはできなかったとしても、入居者の命を守るのに最低限の設備をピックアップして、ポータブル電源を選定する際の参考にします。

介護施設においては、医療機器の電源は維持しなければいけないでしょう。また、各所への連絡や情報収集のために電化製品を稼働させることも、入居者の命を守ることになります。

業務用ポータブル電源を選ぶ際に注目するべきポイント

業務用ポータブル電源を選ぶ際には、最低限必要な電力を担保できる容量にします。施設の全ての機器を稼働させることはできないため、必要な容量を計算しておくとよいでしょう。

可動式の業務用ポータブル電源であれば、移動させて使用できるため、必要に応じて柔軟に対応できます。また業務用ポータブル電源は、小さな施設や手早く導入したい場合に、産業用蓄電池よりもおすすめです。導入の容易さも考慮しておきましょう。

活用シーン別
業務用ポータブル電源 3選

BCP・非常用の【安定稼働】な
業務用ポータブル電源

IPS-3000A
(株式会社アイ・ディー・エクス)

株式会社アイ・ディー・エクスのポータブル電源

引用元:「株式会社アイ・ディー・エクス 公式HP」https://www.idx.tv/products/index.php/item?id=573
製品の特徴
9種の保護回路搭載で安心
日本製&日本での保守対応
重さ:55kg
容量:3,000Wh
出力:3,000w

長時間使用する方用の【大容量】な
業務用ポータブル電源

EPU-8125
(株式会社エジソンパワー)

産業用蓄電池開発・製造センター.comのポータブル電源

製品の特徴
バッテリー容量8,155Wh
省エネに優れた給電方式
保護回路の種類数:記載無
重さ:約110kg
出力:2500w

日常的に使用する方用の【超軽量】
な業務用ポータブル電源

BN-RB10-C
(株式会社JVCケンウッド)

株式会社JVCケンウッド 公式HPのポータブル電源

引用元:「株式会社JVCケンウッド 公式HP」https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb10-c/
製品の特徴
本体重量わずか10.9kg
ハンドル収納でコンパクト
保護回路の種類数:4種類
容量:1002Wh
出力:1000w

※2021年6月25日時点、公式HPに活用事例が掲載されている企業の中から、それぞれ以下の基準で選定しました。
・BCP対策や非常用にオススメの電源:バッテリー内の保護回路の種類が一番多かったもの
・イベントなど長時間の使用にオススメの電源:バッテリー容量が一番大きかったもの
・日常的な用途にオススメの電源:重量が一番軽かったもの